「短い杖」

年老いたあなたは、足腰が随分弱くなり、歩くのも大変な様子になっていた。一緒に店へ行き、母さんが選んだのは、安価で地味な木の杖だった。もっと高級なものにしたら、と言ったら、目立たないから、これが良いと、小さな声で言った。

自分よりも大切な存在に、
溢れる未来を感じて

東京・世田谷で、男三兄弟の次男として生まれました。保育園では「いたずら天才」と呼ばれるほどの、やんちゃ坊主でした。そんなぼくが、自分の出版した一冊の本をきっかけにパートナーと出会い、サラさんというかけがえのない命に繋がったことを、今でも不思議に感じます。

テキスト版:柳瀬博一氏 – 未来への贈り物 ~Present to the Future~ vol.35

「国道16号線」「アンパンマンと日本人」などの著書で知られる柳瀬博一さんが、都市・自然・カルチャー・レイヤー思考について、実体験や多彩なエピソードを交えて語ります。生き物と水の視点から“これからのまちづくり”のヒントも探る必聴トークライブ。