「親子の日」エッセイコンテスト2025入賞作品 いたいのいたいの ありがとう」

「親子の日」エッセイコンテスト2025入賞作品 いたいのいたいの ありがとう」

「かぁかのあたま、いたいのいたいのとんでいけ!これでおねつさがるよ」
息子は冷蔵庫から熱冷ましシートを取り、私に貼ってくれた。
小さな椅子が冷蔵庫の前にあった。

「短い杖」

年老いたあなたは、足腰が随分弱くなり、歩くのも大変な様子になっていた。一緒に店へ行き、母さんが選んだのは、安価で地味な木の杖だった。もっと高級なものにしたら、と言ったら、目立たないから、これが良いと、小さな声で言った。