テキスト版:第23回「親子の日」スペシャルライブ

第23回「親子の日」スペシャルライブ

出演:中村哲(親子の日@手賀沼公園主催者、デジタルクリエイター)、遠藤桂(箱根写真美術館館長、写真家)、森下美歩(NPO法人 世界ヒバクシャ展代表)、安在尚人(同法人事務局長)
司会:関 智(編集者、プロデューサー)
ホスト:ブルース・オズボーン(写真家)、佳子(親子の日普及推進委員会)
主催:親子の日普及推進委員会
配信日時:2025年7月27日(日)9:00~(LIVE配信)

第23回「親子の日」スペシャルライブは、展覧会を開催中の箱根と中継をつないで、現地の様子もリアルタイムでご紹介。ゲストには、「親子の日」に深く関わってきた中村哲さん、親子の日大賞を受賞した森下美歩さんも登場します!

本記事では、動画のハイライトをご紹介します。
動画はこちら


出演:
中村哲(親子の日@手賀沼公園主催者、デジタルクリエイター)
2022年から千葉県我孫子市で「親子の日@手賀沼公園」を主催するなど、親子の日に深く関わり、市内の活動団体の横のつながりを提供するなど、まちづくりに貢献している。
遠藤桂(箱根写真美術館館長、写真家)
1958年、箱根生まれ。箱根写真美術館の館長を務める傍ら、フランスを始めとする国内外で作品発表をするほか、数々の撮影プロジェクトにも参加している。
森下 美歩(NPO法人世界ヒバクシャ展代表)
父親で写真家の森下一徹氏が2002年に設立したNPO法人 世界ヒバクシャ展の代表として、非核を訴える活動をしている。
安在 尚人(NPO法人世界ヒバクシャ展事務局長)
世界ヒバクシャ展の事務局長として、写真展開催などを行う傍ら、山梨県の古民家を拠点に、持続可能な地域づくりに取り組んでいる。
関 智(編集者、プロデューサー)
「POPEYE」「BRUTUS」「宝島」など、カルチャー雑誌の企画・編集に参加。現在は、日本工学院などの非常勤講師、刺激スイッチ研究所所長も務める。「親子の日」公式サイトの「せきさとるのムービー親子丼」を担当。
ブルース・オズボーン(写真家「親子の日」オリジネーター)
1982年から親子をテーマに写真撮影を開始。2003年より7月の第4日曜日を「親子の日」と提唱。「親子の日」などの写真を通じての社会活動が認められ東久邇宮文化褒賞を受賞。作家として「未来への贈り物〜Present to the Future〜」というメッセージの発信を続けている。
井上佳子(親子の日代表 プロデューサー、株式会社オゾン代表取締役)
ブルース・オズボーンの仕事とプライベートのパートナーとして数多くの展覧会やイベントをプロデュース。

 


 

「親子の日」スペシャルライブ、スタート!

関:皆さんこんにちは。7月27日、日曜日。今日は7月の第4日曜日ということで、親子の日、本番です。佳子さんブルースおめでとうございます。

佳子:今日はいつもと違った「親子の日」の撮影会で、葉山からです。

関:そして、今日はいろいろな所から、いろいろな方が多元的につながっている、画期的な生中継です。ブルース、最近撮った写真を紹介していただけますか。


動画 4分33秒「ちばさん親子」

 

ブルース:これは、ちばてつやさん。

関:はい「あしたのジョー」でおなじみの。

ブルース:訪ねて行きました。

佳子:今までスタジオに来てもらっていたんですけれども、これから今まで会った親子のおうちとか仕事場とかを訪ねて、相手のお城に訪ねていくような。

関:出張親子の日ですね。

佳子:そうですね。第1号が、ちばさんの所でした。


動画 5分13秒「ちばさん親子2」

 

関:2人ともいい表情をしてますね。

佳子:そうなんですよね。もう本当、宝物だらけで。ジョーとか。どこでも写真撮りたいくらい。

関:本当に名作ぞろいですよね。「のたり松太郎」にしても、僕なんか「ハリスの風」から見てましたからね。

ブルース:うちのTシャツ、すごく気に入って着てくれたんです。

関:そうですか。これから、出張親子の日も楽しみですね。

「親子の日」in 我孫子 紹介

関:今日最初につながるのは先週、我孫子で「親子の日」を開催した中村哲さんです。こんにちは!

中村:おはようございます。

関:今、どちらですか。

中村:ここは、何と葉山でございます。

関:穏やかですね、今日は。では、我孫子の「親子の日」の状況をお聞かせください。

中村:はい。写真を出していただけますか。


動画 7分43秒「親子の日@手賀沼」

 

中村:我孫子に手賀沼という淡水湖がありまして。ボート乗り場の桟橋で一つコンテンツを行いました。後ろに「親子の日」の旗も出ていますが。子どもたちに参加してもらい、プラカードを持って、やらせていただきました。


動画 7分57秒「ジャンベグループ」

 

中村:これは2022年に始めたイベントですけれども。今年で4回目で、1回目のときに参加してくれたアフリカンドラムのジャンべ等をたたくグループが今回も来てくれました。ボート乗り場の桟橋横で、子どもたちも自由に参加できるアフリカンドラムの会をやってくれたんです。すごくよかったですよ


動画 8分40秒「絵本コーナー」

 

ここは、我孫子にある「アビスタ」という生涯学習センターです。当日は、ほぼ丸ごと借り上げました。ここは和室で、絵本をずらっと並べて畳の上で見られる仕掛けです。びっくりしたんですが、小さいお子さんの中には畳の体験がない子がいるんですよね。畳でゴロゴロしながら親子で絵本を見る、なかなかいいコンテンツになりました。

関:中村さんのおかげで、我孫子もいろいろなイベントが増えていますね。

中村:やっていらっしゃる方はいるけれども、横のつながりですね。一堂に会してやるとか、一緒にやっているといろいろとアイデアが出てきたりするので、いい流れになっているのかなと思います。


動画 9分39秒「料理教室」

 

中村:これは料理教室です。お団子を作っているのかな。

関:同時に何個ぐらいのイベントが開催されているんですか。

中村:アビスタの中ですと、全部で10コマぐらいコンテンツがありました。

関:すごいですね。毎年続けられる予定ですか。

中村:はい。10年はやろうと思って。4回目ができたので、あと6回はやりたいですね。

関:大好評のようですから「止めないで」ってなるんじゃないですか。

中村:行政や教育委員会にも後援していただいていますし。ここは公民館だから、使用料とチラシの印刷代ぐらいでお金が掛からないんですよ。あとは皆が集まって、それぞれ自己完結して行うスタイルで。

関:なるほど。ありがとうございました。熱中症に気を付けて。

中村:ありがとうございます!

関:我孫子で「親子の日」を、開催されている中村さんでした。これからサーフィンをされるそうです。

ブルースの写真展‎、箱根芸術祭で開催


動画 11分40秒「遠藤さん」

 

関:我孫子もあれば、箱根もあるということで。箱根芸術祭でブルースの写真が展示されているということです。遠藤さん、こんにちは。自己紹介をお願いしてよろしいでしょうか。

遠藤(桂):箱根美術館で、写真美術館の責任者をしております、遠藤桂と申します。

遠藤(詠子):遠藤詠子です。箱根芸術祭というイベントを立ち上げて、箱根写真美術館が事務局という形です。

関:よろしくお願いします。

遠藤:箱根芸術祭というイベントを立ち上げて、写真美術館が今事務局という形で。

関:なるほど。今日は中を見せていただけるそうですね。今回はどんな企画ですか。

遠藤:今回は施設が全部で27になったんですよ。箱根をぐるぐる回るコンセプトでやっています。


動画 12分37秒「ブルース写真」

 

関:ここにブルースの写真が。

遠藤(桂):はい、18点です。去年うちの美術館でブルースさんの展覧会をさせていただいて。今年もブルースさんを核としてご招待しました。ここは箱根町の社会教育センターで、無料で提供していただいています。

遠藤(詠子):こちらが2階に展示させていただいている、ブルースさんの作品です。1階と2階を合わせて18作品、大きなタペストリーの作品を展示しています。


動画 14分13秒「横尾忠則作品」

 

あと、こちらは箱根町にある横尾忠則さんの作品です。正面にブルースさんが撮った横尾親子の写真があり、作品を楽しんでいただくスペースがあります。展示期間は8月31日まで、誰でも入場無料で見ることができます。町の人たちの評判も良くて、ウルトラマンの写真作品や、加山雄三さん、上原謙さんの写真なども人気ですよ。

佳子:素敵な場所で展示させてもらって。たくさんの人に見てほしいと思います。

関:東京は気温35度です。箱根は涼しいですか。

遠藤:マックスで32度ぐらいです。

関:では、若干避暑も兼ねてブルースの写真を見るといいかもしれませんね。人とアートと温泉という形で。

佳子:すごく素敵な所です。緑が豊かだし、子どもも大人も遊べる場所なのでぜひ!

関:僕も、夏の間に伺います。

遠藤:お待ちしています。

娘・ミカさんからメッセージ


動画 17分31秒「ミカさんファミリー」

 

関:そして「親子の日」なので、ブルースさんたちの娘さん、ミカさんファミリーがつながっています。こんにちは。今日はどこからですか。

ミカ:フィラデルフィアです。

関:そちらは暑いですか。

ミカ:暑いです。

関:そうですか。燃えるような「親子の日」ということで。ご両親にメッセージをお願いします。

ミカ:素敵な「親子の日」を何年も続けて、コロナ禍もいろいろあったけど、やっとまた撮影ができるようになってよかったね。頑張ってね。

佳子:パパも元気になったしね。

関:本当に、ブルースのシリーズのときはずいぶん皆さんもサポートして。家族のつながりを端で見ていても感じました。素晴らしいですよね。

佳子:旦那さんのジャスティンとミカが一生懸命リサーチしてくれて、アメリカでブルースの手術ができる病院を探してくれたので、こんなに元気になりました。ジャスティン、Thank you so much!

ジャスティン:Of course! No problem!

第19回親子大賞発表!


動画 19分47秒「第19回親子大賞サムネイル」

 

関:そして、今年も親子大賞が決まりました! 今年の親子大賞は森下一徹さん、美歩さん親子に決定しました。お2人は半世紀近くにわたって被爆者の姿を撮り続けていまして、国内外で核廃絶を訴えてこられた写真家です。また、NPO法人・世界被爆者展の創立者でもあります。

お父さんの森下一徹さん。その志を受けた娘さん、美歩さんの親子を親子大賞として選出させていただきました。こんな時代だからこそ、意味のある活動だと思います。おめでとうございます! 森下さん、つながっていますか。


動画 21分31秒「美歩さん」

 

森下:はい。つながってます。

関:はい。以前にも「親子の日」のオンライントークライブでお話していただきましたが、今回は親子大賞の受賞ということで。喜びの声をお聞かせください。

森下:実は、昨年の広島で写真展をやめようかと思っていたんです。もう、なかなかこの活動を広げていくのは大変だなと思っていて。今年、佐賀に行って写真展をやったら、広島もそうなんですけど反響がすごく多かったんです。でも、これをコツコツやっていくのは大変だと思っていた時に佳子さんから「親子大賞を美歩さんに」って言っていただいて、何かやっぱり元気が出ちゃって。

関:背中を押された感じですね。

森下:やっていて、よかったなって。ご褒美をすごい頂いた感じで、号泣しました。父が亡くなってから全然泣けていなかったんですけれども。すごくうれしかったです。ありがとうございます。

佳子:おめでとう。私たちも、今年昭和100年だし、戦後80年ということで。美歩さんと一徹さん以外にピッタリの人はいないと思って、大賞を贈ることにしました。おめでとうございます

森下:ありがとうございます。感謝です。これで、もうちょっと続けられると思います。

関:森下さん、今後の予定とか何かございますか。

森下:年内に写真展をやってみたいと思っているので。今は資金集めに隣にいる安在尚人さんが走り回っております。

関:安在さん、何か一言お願いします。

安在:本当に素晴らしい賞をありがとうございます。やる気が復活してうれしいです。今年は戦後、被爆80周年ってことで、いろいろな事が起きているんですけれども。今年で終わりじゃなくて、これからなので。被爆80周年の夏から2030年の夏までの5年間で、世界中に被爆者展を広げようという目標を立てて、これからやろうと思っています。

彼女のお父さんの森下一徹さんは、2020年までに世界100カ国にこの写真を届けると言っていて。全然そこまでいっていないですけれども、これから仕切り直して、思いっ切り世界中に広げていきたいと思います。

カナダのトロントや、アメリカのニューヨークやロサンゼルスでもやろうと言っているんです。そこから全米に広げていきたいとも思っていますので、皆さんにも協力していただきたいです。

佳子:世界的に不安定な事がいっぱいあるので、こういう運動をどんどん広げて。「親子の日」も、もちろんそうだし、命を大事にするということを皆に伝えていけたらいいなと思います。


動画 25分31秒「親子写真」

 

森下:ブルースさんに撮っていただいた写真が、父と2人の写真が2枚しかないので、本当に家宝で。古民家にも飾ってあります。最初で最後の写真をブルースさんに撮っていただいて本当にありがたいと思っています。

若者が作ってくれた「No Nukes」のTシャツを着て。父は車椅子で会場に行ったんですが「車椅子はみっともない。立つ」って言って。私は支えるのが大変だったので、サンダルを脱いではだしです。

関:写真では、かくしゃくとして見えますね。

森下:ブルースさんのおかげです。

関:今後の活躍も期待していますので、ぜひとも頑張ってください。

フィナーレは、全員で「親子フォーエバー!」


動画 27分45秒「ゲスト全員」

 

関:佳子さん、ブルース。そろそろ終わりですけれども、何かまとめとして、親子の日の抱負・今後の展望などお聞かせいただければと思いますけども

ブルース:昨日も葉山のイベントに来て、「親子の日」では何人も集まって写真を撮って、すごく楽しい。

佳子:葉山のイベントで、みんな覚えていてくれたのはすごくうれしい。そうやって、私たちも力をもらいながら、今年をクリアしたらまた来年もあるし。来年はニューヨークで「親子の日」を開催しようかなって突然思いついたんだけど。実現できるかどうかは別として、1年あるので計画に入れようかと思っています。

関:僕もついて行きますよ。あ、僕はこっちにいないと駄目なんだ。

佳子:いや、計画しましょう。

ブルース:うん。

関:では、皆さん今日はお忙しい中どうもありがとうございました。何かみんなで言う言葉はありませんか?

佳子:「親子フォーエバー」にする?

関:はい、分かりました。せーの、でいきましょうか。「せーの!」

全員:親子フォーエバー!

関:ありがとうございました。素晴らしい一日を!

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