いつもきれいにしている母に
ちょっぴり憧れています

昔から母は「きれいなお母さん」。センスがあって、毎日お化粧をする人。眼鏡時計宝飾店に嫁ぎ、お客様の信頼も厚い母でした。

「親子の日2009年」の撮影会には、父や弟を誘わず、母と2ショットに臨みました。スタジオではお嬢様っぽいポーズを取って見せた私。子どもの頃から言葉遣いや所作まで「女の子らしく」と言われて育った私。正直ずっとその反発があり、どちらかといえばボーイッシュな私ですが、このときは母が喜ぶかなと思いスカートを選びました。

その後、父は病で他界。母は趣味でカフェを営み、ひとり元気に暮らしています。

私は母となり、3歳と1歳の娘たちとやさしい夫と幸せに暮らしています。おっとりタイプで手のかからない次女に対し、見て見て要求の高い長女に手を焼く日々。日常を淀みなく続けることの大変さ、ましてやきちんと生活することの難しさを実感しています。

若い頃は「人は見た目が第一」とする母に、「大切なのは内面でしょ」と内心抵抗していた私。でも今ならわかります、「整えること」の大切さが。娘たちには、母である私はどう映っているのでしょう。母と娘の関係は永遠に正解はありませんね。

(話/飯村未穂さん)

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