娘にはいろいろな世界を見て感じて
「いろいろがいい!」と思えるようになってほしい。

私たちは歳の差夫婦。結婚、妊娠、出産を短期間でこなしてきました。今春、仕事に復帰する予定でしたが、第二子妊娠が発覚し、お預けになりました。 今、娘はとても原始的。興味あるものに近づいては笑い、思い通りにならないと泣き叫び、高いところに上りたがり、とやりたい放題。それは、娘が世界を吸収し、全身で感じて学んでいるんだとわかっていても、夕方にはヘロヘロ。心の余裕もゼロになってしまいます。 私にとって、母親とはスーパーマン。誰より早く起き、美味しいごはんをつくり、いつも笑顔で家庭を支える…。でもいざなってみると、早起きは苦手、料理は修行中、いつも必死です。けれどもこんな不完全な私を常に求めてくれる娘。怒ったあとも笑顔で私のもとへ来てくれるたびに、娘にゆるしてもらっているなぁと思います。 主人は子煩悩でよくできた人。帰宅後は娘の相手をし、休日は私に一人の時間を与え、私の吐き出しどころのないモヤモヤも黙って聞いてくれます。近くにいるじいじばあばにもたくさん助けられ、感謝しかありません。 娘には、いろいろな世界を見て感じて、「いろいろがいい!」と思えるようになってほしい。あんな母ちゃん、こんな父ちゃん、こーんな家族でいいじゃないか! 私も「いろいろでいい!」と、時には自分を許しつつ、スーパーマンを目指したいと思います。 10月に新しい家族が増えたら、わが家がどんな科学反応を起こすのでしょう。お腹の子がくれた大切な時間を、いっぱい楽しみたいと思います。(話/田子桃子さん)

 

 

田子昌仁さん 桃子さん なな子ちゃん

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