子供の視点と親の視線が交わる青春映画の傑作「ローラー・ガールズ・ダイアリー」
セキサトル 2017年4月24日

これから親子の日HPで映画紹介を担当するせきです。

親子の日プロジェクトでは、スーパーフォトセッションの時、スタジオから生中継のMCも担当しているので、お目にかかった方もいるかもしれませんが、よろしくおねがいします。

このページで紹介するからには、もちろん親子にかかわる映画なのですが、探してみると実に多い。ほとんどの映画が何らかの形で親子が登場していて、まったく関係ない方がめずらしいくらい。

なので、とくにルールは設けずに僕の琴線に触れたものをランダムで紹介させていただきたいと思います。

毎年3月にテキサスのオースティンという都市で開催されているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)というイベントがあり。音楽、映画、ハイテクの大イベントなのですが、そこに参加するよと知人に話したら、オースティンが出てくる映画があるよ、と紹介されたのが、この「ローラー・ガールズ・ダイヤリー」。

日本公開は2010年というちょい前の作品で、そういえば公開時に代理店にいる友人が、この作品の宣伝に関わってて、「E.T.」の名子役で、「チャーリーズ・エンジェルズ」をプロデュースしたドリューバリモアの初監督作ということも知ってました。また小学生の頃、ローラー・ゲームというアメリカからやってきたプロレスとローラースケートを足した新スポーツが大流行したので、その懐かしいスポーツをフィーチャーして作品ということも知っていました。

しかしその時には、なぜか食指が動かず、ずっとパスしていたのです。

テキサスで平凡な生活を送っている17歳のブリス(エレン・ペイジ)は、母親から美人コンテストで優勝することが将来の幸せに続くと強要されて、冴えない日々を送っていた。そんなある日、ふとしたきっかけで知ったローラーゲームに興味を持ち、入団テストを受けるのだが……。

旅の参考になるかと軽い気持ちで見始めたのですが、これが面白い! 軽妙なテンポでぐいぐい引き込まれ、最後は感涙にむせていました。

親からの自立、将来への不安、都会への憧れ、新しい出会いと恋、裏切り、友人との確執など、青春映画に必要な瑞々しい感覚が横溢している傑作です。

とくに妊娠した高校生役の「JUNO/ジュノ」でブレイクした主演のエレン・ペイジと、母親役のマーシャ・ゲイ・ハーデンが素晴らしい。青春映画は、子供からの一方的な視点が多いですが、本作は親から子供に向けた視点も丁寧に描かれていて、双方向な親子の関係を理解することができます。

どの親も青春時代を経て親になっているはずなのに、わが子のことになるとそのことを忘れたようにコンサバになってしまいます。そのコンサバは深い愛に裏打ちされているのにもかかわらず、理解されないジレンマに親は悩み。子供は疎ましがります。

古今東西、普遍的なテーマではありますが、それをうまく昇華させている作品は多くないので、子供、親のふたつのジェネレーションに観てもらいたい作品です。

笑って泣いて、前向きな気持ちになれること請け合い。おススメです!

 

発売中
『ローラーガールズ・ダイアリー』
価格:¥3,800(税抜)
発売元:ギャガ
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